フィッシングから守る情報モラル
2026/06/18
子どもがスマートフォンやタブレット、ゲーム機を使う時間は、以前よりずっと日常的になりました。大阪市都島区のご家庭でも、連絡、学習、動画、ゲーム、調べものなど、インターネットに触れない日のほうが少ないかもしれません。便利になった一方で、保護者の方からは「どこまで自由に使わせてよいのか」「危ないサイトを見分けられるのか」という相談も多くなっています。
最近特に意識したいのが、フィッシングや不正ログインのような身近なセキュリティ被害です。大人でも見分けにくいメッセージや偽画面が増えているため、子どもだけに注意力を求めるのは現実的ではありません。家庭のルール、会話の習慣、そして仕組みを理解する学びを組み合わせて守ることが大切です。
iTeen都島ベルファ前校では、プログラミングを「作品を作る習い事」としてだけでなく、デジタル社会を安全に生きるための学びとしても大切にしています。今回は、保護者の方に知っておいていただきたい情報モラルとセキュリティの育て方を、教室目線でまとめます。
フィッシングは、子どもにも関係がある身近な問題
フィッシングという言葉を聞くと、銀行やクレジットカードを使う大人の問題と思われるかもしれません。しかし実際には、ゲームアカウント、動画サービス、SNS、メール、SMS、チャットなど、子どもが触れる場所にも似た危険があります。「プレゼントが当たりました」「アカウントを確認してください」「ログインしないと使えなくなります」といった言葉で急がせ、IDやパスワードを入力させようとする手口です。
子どもは、好きなゲームのアイテムや限定特典と聞くと、つい気持ちが動きます。これは子どもが不注意だからではなく、人の心理を利用した仕組みだからです。だからこそ、家庭では「怪しいものを開かないで」と言うだけでは足りません。なぜ急がせる文面が危ないのか、なぜ本物そっくりの画面が作れるのか、なぜパスワードを他人に渡してはいけないのかを、年齢に合わせて話す必要があります。
プログラミングを学ぶ子どもは、画面がどのように作られているかを少しずつ理解していきます。ボタン、入力欄、リンク、画像、文章は、誰かが意図を持って配置しているものです。この理解は、「画面に書いてあるから本物」と思い込まないための土台になります。
情報モラルは、禁止よりも仕組みの理解で育つ
情報モラルというと、ルールを守ることやマナーを覚えることに見えがちです。もちろん、個人情報を書き込まない、相手を傷つける投稿をしない、勝手に画像を使わないといった約束は大切です。ただ、それを一方的に禁止として伝えるだけでは、子どもは場面が変わったときに判断しにくくなります。
たとえば「名前を書かない」というルールを覚えていても、ゲーム内のニックネームならよいのか、学校名はどうか、顔写真はどうか、位置情報はどうかといった判断は簡単ではありません。大切なのは、情報が組み合わさると個人が特定されやすくなること、投稿したものは広がる可能性があること、相手の画面では自分の意図と違って受け取られることを理解することです。
教室で作品を作るときも、情報モラルにつながる場面があります。キャラクターの名前をどうするか、他の人が作った画像や音を使うときにどう扱うか、コメントでどのように伝えるか。こうした小さな判断を積み重ねることで、子どもはネットの向こう側に人がいることを実感していきます。
家庭で決めたい三つのセキュリティ習慣
家庭でできる対策は、難しい専門知識から始める必要はありません。まず大切なのは、パスワードを使い回さないことです。ゲーム、学習サービス、メールなどで同じパスワードを使っていると、一つが漏れたときに別のサービスにも入られる可能性があります。子ども用のアカウントであっても、保護者が一緒に管理方法を確認しておくと安心です。
次に、ログインを求められたときは、リンクから直接入らず、いつものアプリやブックマークから開く習慣です。メッセージ内のリンクは便利ですが、本物に似せた別のページへ誘導されることがあります。「急いでここを押して」と言われたときほど、一度止まる。この一呼吸が被害を防ぎます。
三つ目は、困ったときにすぐ相談できる空気を作ることです。子どもが間違えて押してしまったとき、強く叱られると思うと隠してしまいます。「押した時点で怒る」のではなく、「気づいたら早く言ってくれたほうが助かる」と伝えておくことが大切です。セキュリティは完璧に防ぐだけでなく、早く気づいて対応する力でもあります。
AI時代の安全教育は、疑う力と作る力の両方が必要
AIを使った文章や画像、音声が身近になると、本物らしい情報を作ることが以前より簡単になります。子どもたちがこれから出会うインターネットは、「見た目が自然だから安心」とは言い切れない世界です。だからといって、何でも疑いなさいと不安だけを与える必要はありません。大切なのは、確認する方法を持つことです。
送信元は本当に知っている相手か、文面が急がせすぎていないか、ログイン先の名前はいつもと同じか、個人情報やパスワードを求めていないか。こうしたチェック項目を親子で共有しておくと、子どもは自分で判断する手がかりを持てます。
プログラミング学習では、子ども自身が画面や仕組みを作る側に回ります。入力欄を作る、条件で画面を変える、クリックしたら別の動きをさせる。作る側を経験すると、インターネット上のサービスも誰かが設計しているものだと理解できます。この視点は、だまされにくさにもつながります。
都島区で育てたい、安心して使いこなす力
デジタル機器を使わせないことで安全を守る時期もありますが、成長とともに子どもは自分で使う場面が増えていきます。そのときに必要なのは、怖がって避ける力ではなく、仕組みを知り、リスクを考え、困ったら相談しながら使いこなす力です。
iTeen都島ベルファ前校では、子どもたちが楽しく作品づくりに取り組む中で、論理的思考、創造力、情報活用力を育てています。セキュリティや情報モラルも、別の世界の話ではありません。安全にログインする、データを大切に扱う、相手に伝わる表現を考える、ネット上の情報をそのまま信じない。これらは、プログラミングの学びと自然につながっています。
保護者の方にお願いしたいのは、家庭で完璧な監視を目指すことではなく、子どもと一緒に考える時間を持つことです。「このメッセージはどう思う?」「どこを確認したら安心かな?」「もし押してしまったら誰に言う?」という会話が、子どもを守る力になります。都島区周辺で子どもの習い事を探すとき、プログラミング教室は将来のスキルだけでなく、今の生活に必要な安全なデジタル習慣を育てる場所にもなります。
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