同じ処理をまとめると考えがすっきり Scratchの自作ブロックで育てる都島区の設計力
2026/08/29
Scratchで作品をつくっていると、同じブロックの並びを何度も使う場面があります。キャラクターを登場させる動き、得点を増やす処理、場面を切り替える演出などです。最初はコピーして増やすだけでも作品は動きますが、作品が大きくなるほど「どこを直せばよいのか分からない」「少し変えたつもりが別の場所までおかしくなった」という困りごとが出てきます。
そんなときに役立つのが、Scratchの「ブロック定義」です。自分で新しいブロックをつくり、まとまった処理に名前を付けられます。これは単なる便利機能ではありません。複雑なものを整理し、役割を見つけ、分かりやすい言葉で表す練習になります。大阪市都島区やベルファ周辺で子どものプログラミング教室を探している保護者の方にも知っていただきたい、考える力につながる学びです。
長いプログラムを「役割」で見直してみよう
たとえばゲームのスタート時に、キャラクターを中央へ戻し、向きを整え、得点をゼロにして、「スタート」と言わせるとします。この一連の動きを毎回そのまま並べると、ブロックが長くなります。そこで「ゲームを準備する」という自作ブロックにまとめると、画面には役割が一目で分かる短い命令が置かれます。
大切なのは、短くできたことだけではありません。「この処理は何のためにあるのか」を子ども自身が考える点です。動き、見た目、得点、音などが混ざっているプログラムを眺め、まとまりを見つけるには、全体と部分を行き来する必要があります。この整理のしかたは、文章の段落分けや算数の式の整理、学校行事の役割分担にもつながります。
教室では、いきなり正解の分け方を示すより、「この三つのブロックに名前を付けるなら?」「別の場面でも使えそう?」と問いかけます。子どもが自分の言葉で役割を説明できたとき、プログラムはただ動くものから、理解して組み立てるものへ変わっていきます。
よい名前を考えることが説明力になる
自作ブロックには名前が必要です。「動く」だけでは、右へ進むのか、敵から逃げるのか、ゴールへ向かうのか分かりません。「スタート位置へ戻る」「敵を一歩近づける」「正解の音を鳴らす」のように、目的が伝わる名前を考えると、後から見ても理解しやすくなります。
名前付けは、プログラミングの世界でとても大切な仕事です。言葉が具体的なら、自分の考えも具体的になります。逆に名前が曖昧だと、何をまとめたかったのか本人にも分からなくなります。子どもが迷ったときは、「そのブロックを友だちに頼むなら、何と言う?」と考えると、自然な名前が見つかりやすくなります。
これはAIを活用するときにも役立つ力です。AIに任せたい仕事を細かく分け、目的や条件を言葉にできれば、質問や指示も分かりやすくなります。iTeen都島ベルファ前校では、操作を覚えるだけでなく、考えを整理して相手に伝えるところまで大切にしています。
数字を受け取るブロックで発想が広がる
ブロック定義では、「何歩進む」「何回点滅する」といった数字を受け取る仕組みもつくれます。たとえば「ジャンプする」というブロックに高さを渡せるようにすると、低いジャンプも高いジャンプも同じ仕組みで表せます。作品ごとにコピーして書き換える必要がなくなり、一つの考えをいろいろな場面へ応用できます。
ここでは、変わらない部分と変わる部分を見分ける力が育ちます。ジャンプの形は同じでも高さは変わる、星を描く手順は同じでも大きさは変わる、といった見方です。これは算数で文字を使って関係を表したり、理科で条件を一つずつ変えて比べたりする学びとも相性があります。
子どもは自分でつくった便利な仕組みを見つけると、「回数も変えられるようにしたい」「色も選べたら面白い」と次の工夫を始めます。命令された通りに完成させるのではなく、自分で使いやすい道具を設計する経験が、創造力を一段深めてくれます。
直す場所が一つになるから試しやすい
同じ処理を何か所にもコピーしていると、変更するときに全部を探して直さなければなりません。一つでも直し忘れると、場面によって動きが違うという不具合が起きます。自作ブロックにまとめておけば、中身を一度直すだけで、それを使っている場所すべてに変更が反映されます。
この便利さを体験すると、子どもは「あとで直しやすい作り方」を考えるようになります。今だけ動けばよいのではなく、次の工夫や修正まで見通す姿勢です。失敗を怖がらず試せるのも、戻る場所や直す場所が分かっているからです。プログラムの整理は、挑戦しやすい環境づくりでもあります。
完成後には、ブロックを一つずつ動かして確かめます。「ゲームを準備する」だけで期待した状態になるか、数字を変えても正しく動くかを試します。小さな単位で確かめる習慣は、中学校や高校の情報I、将来の本格的なプログラミングにもつながる大切な土台です。
家庭では作品の「便利な工夫」を聞いてみてください
お子さまがScratch作品を見せてくれたとき、点数や派手な動きだけでなく、「同じ動きをまとめたところはある?」「自分で名前を付けたブロックはどれ?」と聞いてみてください。うまく説明できなくても大丈夫です。画面を指しながら話すうちに、本人の中で考えが整理されます。
保護者の方がプログラミングに詳しくなくても、「ここを変えると全部変わるんだね」「その名前なら何をするか分かりやすいね」と反応するだけで、工夫に目を向けるきっかけになります。完成品だけでなく、見えにくい設計の良さを認めてもらえると、子どもはさらに丁寧につくろうとします。
iTeen都島ベルファ前校では、一人ひとりの作品に合わせて、整理のタイミングや次の挑戦を一緒に考えます。Scratchを入口に、複雑な課題を小さく分ける力、分かりやすく伝える力、何度でも改善する力を育てています。都島区で、子どもが自分のアイデアを形にしながらAI時代に必要な情報活用力を身につけられる習い事をお探しなら、ぜひ教室で学びの様子をご覧ください。
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